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B&W DM604S3 の特徴

■B&W 羨望のトールボーイDM604S3

 

 

 

英国のハイエンドスピーカーメーカー、B&W(Bowers&Wilkins)は、スタジオモニターなどのプロ用機器を製作する一方で、家庭用オーディオとして『DM』(=Domestic Monitor)シリーズを発売しています。と、言うよりも、これはむしろ逆で、DMシリーズの開発から、世界中を席巻するスタジオ用モニター801シリーズが誕生したのです。

 

 

 

DM604S3は、そのDMのヒット商品です。

最初のDM600を発売したのは1991年。この頃、オーディオ界には、大きな2つの波が訪れていました。

ひとつは、言うまでもなくCDによる音源のデジタル化です。

そしてもうひとつが、ビデオシステムの普及によって訪れる『ホームシアター』など『AV化』の流れです。ちなみに、DVDが登場するのは1996年。世界に先駆けて我が日本が最初でした。ご存知でしたか?

 

 

 

この潮流は、モニタースピーカーを排出していたB&Wにとっては有利であったと言えるでしょう。

シアタールームで再生されるオーディオサウンドは、なにも音楽に限りません。多くは台詞であったり、列車の音であったり、時に爆発音であったりするわけです。

レコーディングスタジオにおけるモニタースピーカーの役割は、まさにこうした「あらゆる音」を忠実に再現することであり、801シリーズで多くの映画スタジオで用いられていた実績は、そのままホームシアターの再現力となるわけですから。

 

 

 

さて。話をDM604S3にもどしましょう。

DM604S3は、すでにホームビデオが家庭に普及した2002年に登場しました。

トールボーイのクールなデザインは、他の多くのホームシアタースピーカー同様、センターにモニター(当時はブラウン管)を設置することを想定しているのでしょう。実際そうなのかも知れませんが、B&Wは、それ以前から、トールボーイスタイルのスピーカーを作っており、モニタースピーカーとして名高い801をリビング向けにした802シリーズでは、801の持つ30cmウーファーを、16.5cm×2にして補うトールボーイにしています。

そこには、B&Wのある英国の住宅事情が、ウサギ小屋とまで揶揄された日本の住宅事情とよく似ている、ということもあるのかも知れません。ちょっとオーディオをかじったこのある方なら、B&Wが強い影響を受けたであろう同じ英国のCELESTION(草創期のB&WはCELESTIONのスピーカーユニットを使っていた)が、『Ditton66』に代表されるトールボーイの名器を送り出していることをご存知でしょう。

ただし、Ditton66がパッシブ(共鳴用)スピーカーで不足する低音を補っているのに対し、DM604S3は、18cmのアルミニウム・コーンウーファー×2に加え、同じ口径のケブラーコーンウーファーで中音までをカバーさせる3ウェイ4スピーカーシステムとなっています。

その再現能力は、B&Wらしく、すこぶる優れており、新時代を思わせるデザインとともに、オーディオマニアばかりでなく、ムービーマニアの評価も総じて高いようです。

 

 

 

 

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