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B&W 686 の特徴

Bowers & Wilkins(以下B&W)がコンパクトスピーカーのDM686を発売したのは2007年。多くのオーディオファンには、驚きで迎えられました。

なにしろ、この時には、ほぼ同価格帯のミニモニター『CM1』が世界中で大ヒットしていたからです。

686のスピーカーユニット構成は、25mmアルミニウム・ドーム・トゥイーター + 130mmケブラーコーン・ミッド/ウーファーと、CM-1とまったく同じ。

キャビネットサイズは、686がw170×h265×d284に対し、CM1がw165 × h280 × d278(単位mm)と、CM1の方が若干ながら背高ノッポながら、容積的にはほぼ互角。ただし、デザインは大きく異なり、重量はCM1の方が、686より1.5kg近く重くなっています。

 

 

 

B&Wは、よくこういったややこしいモデル構成をして、オーディオファンを(いい意味で)困惑させるのですが、この突然現れた「腹違いの子」のような兄弟の存在は、B&Wファンたちをも、かなり驚かせました。

それほどにCM-1は現行の人気モデルだったからです。

結果的に、CMシリーズが、ごく最近になって突然生産を中止し、B&Wのモデル構成は、600シリーズ・700シリーズ・800シリーズの3種類にスッキリとまとめられるのですが、この時は、CMシリーズの中止の方が、オーディオファンには衝撃だったようです。特にミニモニターCM-1。

 

 

 

686は、そのCM1の純血統であるわけですが、前述したようにデザイン的にはまったく異なり、好き嫌いが分かれるところでしょう。ある意味、CM1は、ミニサイズブックシェルフとしては、ほぼ「完成された」容姿を持っていましたから。あのクールなスタイルを、部屋に置くことに憧れたオーディオファンは少なくないはずです。

 

 

 

実際、686の方が、キャビネット製造の効率化を図っていて、その分が「重さ」の違いになっているとも言えます。

しかしながら、音の再現力は、さすが「兄弟」と思わせるもので、CM1にまったく遜色ありません。まぁ、当たり前と言えば当たり前ですが。

リスニング環境がそれほど広くないなら、これ以外のスピーカーは必要ない、と思わせるほどの「威力」は、さすがB&Wといったところでしょう。

もともとの販売価格は、686の方が圧倒的に安いですから、B&Wへのエントリーが、ぐっと気楽なものになったのも確かです。

 

 

 

上位には、685、684、683があり、例によって、トールボーイの683や684を中心としたホームシアターシステムを構成することができます。

この場合の686の立場は、CMシリーズにおけるCM1と同様、サラウンドを受け持つことになりますから、シンプルでシックなデザインも、そのためなのかも知れません。

 

 

 

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