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2016年6月10日
B&W Nautilus803 の特徴
■画期的ツイーターを持つ『B&W・Nautilus803』
Nautilus800シリーズは、英国のハイエンドスピーカーメーカーB&W(Bowers&Wilkins)が発売したスピーカーシステムです。
Nautilusシリーズの発売は、大ヒットとなったDM601(1996年)の2年後。1998年にNautilus801〜803、2001年にフラッグシップモデルNautilus800を追加しています。
DMシリーズでもDM603〜DM605は、Nautilus803に似たトールボーイスタイルでしたが、DMシリーズは『DomesticMonitor』の名の通り、あくまでホームオーディオであり、Nautilusシリーズは、それより上位に当たるMatrixシリーズ(1988年)の後継という位置づけです(ただし、Matrix803は、少し遅れて1991年の発売)。
Matrixシリーズからの最も大きな“バージョンアップ”は、なんと言っても初めてNautilusチューブローディングが用いられたツィーター。もちろん、モデル名もそこから付いています。
チューブローディングとは、本来の音の邪魔になるスピーカーの後ろから出る音を先細りのチューブで消去してしまおう、というもので、詳しくはメーカーサイトの解説でも見てもらうとして、Nautilus803のツィーターを見てもらえば一目瞭然。あきらかにMatrixシリーズとは異った形状をしています。
なぜ見た目真っ直ぐなのにNautilus=オウム貝なのかと言いますと、これはオリジナルNautilusというモデルがあるからです。これも『オリジナルNautilus』で検索でもしていただけば、すぐに『Nautilus』である理由が分かるでしょう。
さて、Nautilus803というモデルですが、Nautilusシリーズでは中核を成すモデルで、3ウェイ4スピーカーのバスレフ形。上位のNautilus802が20cmウーファー×2に対し、Nautilus803は18cmウーファー×2。ミッドレンジは15cmのケブラーコーンスピーカーでツィーターまで802と共通です。
わずかにウーファーが小さいだけですが、ユニットが同じだからと言って、必ずしも同じ性格のスピーカーとは限らない、という良い例がこのNautilus803と802でしょう。
Nautilus802は、さらに上位の801や800を意識した音作りになっていて、キャビネット幅は36.5cm。これに対し、Nautilus803は28.5cm。スピーカー直径よりもはるかに大きい差があり、キャビネットの容量そのものが大きく違います。
キャビネット容量の違いが音に与える影響は、オーディオをかじった方なお分かりでしょう。
その代わり、と言ってはなんですが、Nautilus803は、重さが30kgで、802の70kgという横綱級の重量に対し、だいぶ「現実味」を帯びたものとなっています。かのYAMAHA1000Mが31kgでしたから、ホームオーディオ用としても十分に範疇となる設定と言えます。
事実、B&Wは、Nautilus803の1年後に、さらに軽量・コンパクトなNautilus804を追加発売しています。こちらは明確にホームオーディオ、ホームシアターを睨んだモデルでした。
802と比べれば、さすがに低音が不足するのは否めませんが、それでもNautilus803の価格は当時でも80万円台(ペア)。よほどのオーディオ好きでも、おいそれと買い替えられるものではありません。802に買い替えるためには、床の補強だって必要となります。
そこでB&Wでは、Nautilusシリーズから、MatrixシリーズになかったASW800、ASW805というサブウーファーシステムを追加発売しています。
ただし、このサブウーファー、日本国内には、あまり輸入されなかったらしく、中古市場でもあまり見かけることができません。
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