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B&W Matrix 805H の特徴

■横置き限定のB&W『Matrix 805H』

 

イギリスの高級オーディオメーカー、B&Wの『Matrix 805H』は、同社のMatrix805Vの横置きモデルです。ツィーターは、エンクロージャー外にあって、「横置き以外のセッティングはありえない」という、大変めずらしいモデルでもあります。

 

 

しかしながら、よくよく考えてみると、スピーカーが横置きにされるか縦置きにされるかは、オーディオメーカーにとって、非常に重要なことと言えるかも知れません。

特に、B&Wの800シリーズは、非常に低位がハッキリしていることで定評があります。だからこそ、スタジオ用モニタースピーカーとして多用されているのですから。

Matrix805Hは、左右対称のデザインであり、そのあたりにも、低位へのこだわりが感じられます。

 

 

 

開発の際には、縦置きのスピーカーは縦に置いて開発するでしょうし、横置きのスピーカーは横にしてモニターするでしょう。

言ってみれば、Matrix 805Hは、「必ず横置きで聞いてください」と推奨されているようなスピーカーなのです。

 

 

 

実際、縦置きのMatrix 805Vと聞き比べすると、Matrix 805Hは微妙に音質が違う、とよく言われます。特にオーディオマニアならずととも、単に音楽が好きな人でも、その違いは聞き取れるようです。

 

 

 

805Vと同様、16.5cmウーファーとハードドームツィーターというスピーカーユニット構成はまったく同じで、同じ87dbですが、エンクロージャーは、実はかなり異なります。

縦置きの805Vは、W26.0×H40.7×D21.0cm。対する横置きのMatrix 805HはW34.5cm×H 34.0cm×D22.5cm、重量も805Vが8kg(1本)に対し、横置きのMatrix 805Hは8.5kgと若干重くなっています。

エンクロージャー容量が、1立方センチでも大きい方がいいことは、オーディオをかじった者なら、誰にでも分かることですが、なによりこのことは、B&WがMatrix805Hを「最初から横置きでマトリックス構造を設計した」ことを物語っています。

 

 

 

つまり、Matrix 805HとMatrix 805Vは、ユニットこそ共通でありながら「似て非なる」スピーカー、ということです。

オーディオファンにとっては、なんとも面白い題材を提供してくれました。あるいはB&Wも、楽しんで実験したかも知れません。

 

 

 

縦置きと横置き、では、どのように音質が異なるか?と言いますと、音質を言葉で表現するのはむずかしいものの、総じて「Matrix 805Hの方が落ち着いている」ようです。これはエンクロージャーの容量の違いによるところが大きいかも知れません。

もちろん、同じアンプ、同じソースという条件付きでの話です。

 

 

 

ともに、B&Wらしい素直で「よく鳴る」スピーカーですが(なにしろユニットは同じなので)、中古市場では、日本の住宅事情からか縦置きのMatrix 805Vの方が人気が高いようです。

置こうと思えば、805Vも横置きにできないことはありませんから、もっともではあるのですが。

 

 

 

 

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