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2016年6月10日
B&W 804S の特徴
■最高のコストパフォーマンスB&W『804S』
英国のハイエンドスピーカーメーカーB&W(Bowers&Wilkins)は、数々のトールボーイの名機を世に送り出していますが、804Sは、そのオーディオ史の中でも「最もコストパフォーマンスに優れた1本と言っていいでしょう。
発売は2005年。有名なノーティラスチューブローディングのツィーター、ケブラーコーンのスコーカー、Matrix構造のキャビネットと、それまでのB&Wの持つ特許技術全てが詰め込まれており、オーディオファンにとっては垂涎の1本として仕上がっています。
この後継として、ダイヤモンドツィーターを備えた804diamondが登場しますが、日本での発売価格は1本が50万円以上と、804Sの29万円のほぼ倍近い価格になっており、中古市場でもその価格差は反映されています。さらに後継の804D-S3では68万円と、さらにグレードはアップします。
実は、804Sの登場時には、803などの上位機種にはすでにダイヤモンドツィーターが実装されていて、801D、803Dといった具合に、ダイヤモンドツィーターのモデルに『D』、それ以外のアルミニウムモデルは『S』として区別されていました。
つまり、実質的に800シリーズとしては、最後のアルミニウムドームツィーターモデルということになります。
ダイヤモンドツィーター(もちろん人工ダイヤモンド)は、ツィーターの素材としては「究極」に近いですから、804Diamondが優れていることは間違いないのですが、では実際に聞き比べてどうなのか?と言いますと、よほどのオーディオ通でも、804Sのアルミニウムドームとの区別は、ほとんどつかないでしょう。
ダイヤモンドツィーターの性能がたいしたことがないのではなく、804Sのアルミニウムドームツィーターが、それまでのモデルより格段にシェイプされており、見劣り(聴き劣り)しないレベルに仕上がっているからです。
擁護する人たちの間では、804Sのアルミツィーターの方が、バランス的に優れている、といった意見もあります。
むろん、804Diamondでは、ツィーター以外にもグレードアップされていますから、オーディオスピーカーとしての性能表上は当然ながら優れています。また、キャビネットにピアノブラックのチョイスがあるのも魅力的ではありますが、そこに30万円(2本で60万円)の差があるか?と問われれば、やはりコストパフォーマンスでは804Sに軍配が上がるでしょう。
どうこう言っても、804SはB&Wのトールボーイのひとつの「完成形」であり、バランス的にも、そのままスタジオモニターとして使える優れたスピーカーです。むしろ、この価格で押さえられたことが不思議なほど。
今でも、多くのオーディオファン憧憬の1本であることは、いささかも違いはありません。
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