オーディオよもやま話
- HOME
- オーディオよもやま話
- B&W 探求
- B&W 600シリーズ の特徴
2016年6月10日
B&W 600シリーズ の特徴
■B&W・600シリーズ
スタジオ用モニターで名を馳せた英国のスピーカーメーカーBowers & Wilkins(以下B&W)が、ホームシアター用スピーカーに積極的に乗り出したのは、2000年のCDMシリーズから。それまでもトールボーイスピーカーでは、圧倒的に高名な同社でしたが、センタースピーカーを配した5.1chをホームシアターシステムの前提とするなら、やはりこの年からでしょう。
もともと、シアタースタジオでも、モニターとして多用されていたB&Wが、ホームシアターに乗り出した意味は大きく、世界中のオーディオファンの注目を浴びました。
CDMシリーズは、当初メインスピーカーであるトールボーイのCDM7、ブックシェルフのCDM2、ミニモニターのCDM1が、5年ほど先行して発売されており、特にミニモニターのCDM1は非常にコストパフォーマンスに優れていたこともあって、大ヒット商品となりました。
B&Wには、これよりさらに先んじて『DM』シリーズがありましたから、CDMシリーズが、ホームシアターを睨んだ商品であったことは、間違いありません。
が、多チャンネル化は、レーザーディスクにこそあったものの、普及するにはDVDの登場を待たなくてはなりませんでした。
オーディオメーカーとしては、それまでステレオで十分だったわけです。
1990年代末になると、DVDが普及し始め、『サラウンド』という言葉と同時に、オーディオシステムにも5.1ch化の波が訪れたのはご承知の通り。
トールボーイで先んじていたB&Wは、CDM7をメインとして、センタースピーカーCDMCNTと、サラウンドスピーカーCDMSNT、サブウーファーのASWCDMを追加発売し、ホームシアターシステムを構成しました。
当時としては、「至高」のホームシアターオーディオと言っても過言ではないでしょう。
オーディオファンが食いついたのは当然のことで、なにしろシアタースタジオで使用されているB&Wの音を、そのまま「ホーム」で再現できるのですから。
特にCDM7やCDM1ユーザーにとっては、労せず「最高のホームシアター」に移行することができる「朗報」以外のなにものでもありませんでした。
CDMシリーズは、翌年(2001年)にはCMシリーズへと受け継がれ、やがて600シリーズ(2007年)へと引き継がれますが、CM1という大人気モデルががあったために平行して販売され続け、ラインナップは煩雑で分かりにくものになりました。
ついに、多くのオーディオファンたちに惜しまれながらCMシリーズが販売終了となったのが2014年。それはひとつのオーディオ史の終了を告げるようでもありました。同時に本格的なホームシアター時代の到来を告げるものでもあったのです。
B&Wに限らず、これまでのハイエンドスピーカーは、ひたすら重厚になり続けていましたが、600シリーズでは一転、シリーズを追うごとに省スペース化が図られました。当然ながら、ホームシアタールームを意識してのことです。
もっとも600シリーズの正式型番は、『DM600』シリーズであり、B&W草創期からの「Domestic Monitor」(家庭内用モニター)哲学に基づいており、そういう意味では、本来のB&Wが目指したものと言えるかも知れません。
みっけオーディオはB&Wの買取を強化中。高額買取いたします。
オーディオ買取専門店みっけはB&Wのスピーカーを強力に買取しています。
状態や使用状況、エンクロージャーとユニットの状態を確認させていただき、最高のお見積りを出させていただきます。システム変更や買い替えの場合は是非お気軽にお問い合わせください!
関東圏内出張買取いたします。