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MICROの歴史

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MICRO精機は1961年に小宮康策よってオーディオ機器製造販売会社として設立されました。
会社設立当初は、時計・計測機器部品などの生産・販売を行っていましたが、1968年頃からレコードプレイヤーの製造販売に絞って事業展開を行っていました。
オーディオ各社に、様々なレコードプレイヤーが存在しますが、その中でもMICROのレコードプレイヤーはオーディオマニアの中でも非常に人気が高く、重量感のある製品が特徴と言えます。
重量感あるMICROレコードプレイヤーの代表格と言えば1984年に発売されたMICROレコードプレイヤー SX-8000Ⅱです。
SX-8000Ⅱは、ターンテーブルだけでも約63kgの重さがあり、ターンテーブル、モーターユニット、アームマウント、トーンアーム、オーディオベース全て含めると約134kgにもなります。
レコードプレイヤーSX-8000Ⅱは、重量も超ド級ですが価格も約170万円と超ド級となっています。
MICROのレコードプレイヤーもマニア向けの製品だけではなく、1973年に発売されたmicro MR-611は、高性能にも関わらず価格は手ごろでmicroレコードプレイヤーの中でも実力機と呼ばれています。
micro MR-611のターンテーブルは、直径31cm・アルミ合金が採用されて、駆動方式はmicro精機では人気のベルトドライブ方式で、真っ暗な部屋でも操作可能な針先照明用ガイドランプも搭載されています。
重量も10kgほどですから家庭で楽しむには十分なサイズなのも人気の理由だったのかもしれません。
ダイレクトドライブ方式ターンテーブルで人気だったのが、1975年に発売されたmicro DD-7。
ダイナミックバランス型トーンアーム・MA-505を搭載したモデルで、手ごろな価格ながら針圧やキャンセラーの調整も可能。
ターンテーブルもシャープな立ち上がりでオーディオマニアの間でも評価の高いモデルとなっています。
micro精機は創業当時から精密機械技術に対しての技術力には定評があり、micro精機オリジナルの機構を用いたレコードプレイヤーでオーディオファンからの人気を集めていましたが、残念ながら現在は廃業されています。
ハッキリとした倒産理由はわかりませんが、2015年にみなし解散として登記されたことによって事実上、倒産したことになります。
micro精機の重厚感あるターンテーブルは倒産した今も尚、オーディオマニアの間では高値で取引されている製品も非常に多く、残念で仕方ありません。

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