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2016年4月11日
TANNOY スピーカー AUTOGRAPH MINI の特徴
TANNOYの歴史の中でも、非常に重要なポイントとなっているのがAUTOGRAPHの誕生です。1954年にAUTOGRAPHが誕生した際に「コンサートホールを我が家に」というテーマが掲げられました。この誕生から約50年後、AUTOGRAPHの流れをくんだスピーカーとしてAUTOGRAPH MINIが誕生しています。
単純にAUTOGRAPHをダウンサイジングしているだけでなく、様々な進化を遂げたスピーカーに仕上がっています。そんなAUTOGRAPH MINIの特徴とはどんな点が上げられるのでしょうか?
今回は、AUTOGRAPH MINIの歴史や特徴について解説します!
■ AUTOGRAPH MINIの歴史
AUTOGRAPH MINIが販売開始されたのは2005年の事になります。先に紹介したとおり、AUTOGRAPHをよりコンパクトにしたものになります。正確には、2000年にミレニアム記念として販売されたAutograph Millenniumのコンセプトも盛り込まれています。最新のテクノロジーが凝縮されていながら、価格面で見るとペアで300,000円ととてもお手頃な価格なのです。これはヒットしないわけではないですね!販売開始から10年経過していますが、今でも生産を継続しているところを見ても、ロングセラー間違いなしのモデルとなります。
■ AUTOGRAPH MINIの特徴
AUTOGRAPH MINIは、バスレフ方式を採用したブックシェルフ型 2ウェイ・1スピーカーです。サイズは210mm×356mm×130mmと小柄であり、重量も4.8Kgと超軽量なのが最大の特徴です。これなら、TVラックの片隅において使用もできますし、オーディオシステムとしても組み込みやすいですね。エンクロージャーにはバーチ材高密度積層合板でチーク無垢加工が施されています。
これにより、見た目の美しさも確保している当たりはさすがTANNOYといったところですね!実は、マホガニー無垢材/突き板仕上げがされているAutograph mini(MH)という限定モデルも存在しています。AUTOGRAPHから大きくダウンサイジングしているわけですが、それに対応するために新設計の10センチ同軸2ウエイ・ユニットがマウントされています。もちろん、従来モデル同様に音の合成力に富んでおり、このサイズでこんなに広い音質を再現できるの?と驚くばかりです。
ドーム型チタニウムダイアフラム/ネオジウムマグネットの採用によるところも大きく、よく考えて設計されている印象を受けます。AUTOGRAPH MINIは各部品にもこだわりを見せていて、ワイヤリングにはVan Den Hul社のシルバーコーティング線材を使用しています。これにより、損失を最小限に抑えることに成功しています。他にも、防振や共振対策にも力を入れている点は見逃せませんね!
このように、AUTOGRAPH MINIは単純にダウンサイジングしているわけではなく、正統進化を遂げているスピーカーなのです。