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2016年2月9日
FOSTEXの歴史
古くからのオーディオファンが「FOSTEX」と聞いて、まず頭に思い浮かべるのはスピーカーユニットだと思います。オーディオファンの立ち上げたHPを見ていると、「FOSTEXは無駄な音がしない。贅肉がなくてモニター的ですらある。個人的にはユニットを買って、自作の箱に入れて使いたい」というようなことが書いてあります。
FOSTEXは、フォスター電機の社内カンパニーとして、今から遡ること42年も前の1973年に産声を上げました。当然、その製品の歴史はブランド誕生以前から刻まれており、あの業界の逸品と言われる番モデル「FE-103」は、今年で50年目ということになります。
一般的には、スピーカーユニットのブランドとして知られています。しかしながらそれ以外のオ-ディオアイテムのヘッドホン、DAC&ヘッドホンアンプ、レコーダー類を一般使用に対して、片や所謂、プロが用いる音響製品も世に多く送り出しています。
また親会社に当たる「フォスター電機」がOEMメーカーとしては、世界中に知れ渡っています。スピーカーユニットやヘッドホン、イヤホン(iPodやiPhoneが特に有名)を製造し、他社へ供給するスピーカーOEM会社として有数なメーカーの地位を完全に確立しています。その実力値は、NHKの高度再生モニタースピーカーにブラインドテストの結果採用されたということでも証明されています。
このように、国内ユニットメーカーとして長い歴史を持つFOSTEXに関しては、コアなオーディオファン達からは自作でスピーカーを作るときのマストパ-ツであったという話が定番の話になっています。その乗りで言うとFOSTEXのスピーカーは、聴き疲れすることがあります。リスナーが音に対して真剣勝負をかけていくスピーカーだからであります。臨場感が半端でないばかりか、現場をそのまま写生してしまうという言い方が妥当なのかもしれません。