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ALTECの歴史

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ALTECは、1941年にウェスタン・エレクトリック社の主要メンバーによって設立されたオーディオ機器メーカーです。
同年にはジェームス・バロー・ランシングが社長を務めるランシング・マニュファクチャリング社を買収しALTEC Lansingと社名を改めました。
ジェームス・バロー・ランシングと言えば後にJBL社を創業することでも有名ですが、ALTEC Lansing社でもその高い技術力が評価され技術副社長として迎えられました。ALTEC Lansing社の主力商品は、大型施設で使用する劇場用スピーカーが有名で、特にアメリカの映画館や劇場で使用されていた大型スピーカーのほとんどがALTEC Lansing社製のものでした。
ALTEC Lansing社を代表する劇場用スピーカーは、1945年から発売されたAシリーズが主力商品でこのシリーズは別名『ボイス・オブ・ザ・シアター』と呼ばれていました。
日本で初めてALTEC Lansing社のスピーカーが輸入されたのは1965年と言われています。ALTEC Lansing社が製造する数あるスピーカーの中でも特にA5とA7がオーディオファンから人気があるシリーズなのでご紹介します。
ALTEC Lansing社が販売する劇場用スピーカー・Aシリーズの中でもA5は最も長い期間、販売された人気シリーズです。
A5の特徴としてはとにかく存在感のある外観と1.4インチもあるコンプレッションドライバーが装備されており、ハリのある明るい音が特徴的です。
A7はA5と比べてコンプレッションドライバーが1インチと小さく全体的にもコンパクトなサイズだったこともあり、オーディオファンの中では扱い易く、最も人気が高かったシリーズです。日本ではA5よりもA7の方が先に輸入されていて公共施設や映画館などに多く設置されていました。『ボイス・オブ・ザ・シアター』と呼ばれるAシリーズの代表格でもあるA7は、日本では映画や音楽の他に講演会などでも利用され講演者の言葉が聞き取り易いと好評だったと言います。
このように日本では映画、ライブハウス、レコーディングスタジオ、劇場、公共施設などあらゆる場所で活躍をしたALTECスピーカー。
ALTECのスピーカーは、ミスが許されないオーディオ製作用から市民の声を伝える拡声用まで『ボイス・オブ・ザ・シアター』としての多様な目的に対応が出来るスピーカーとして今でもオーディオファンから愛され続けています。

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