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アキュフェーズ パワーアンプ P-1000の特徴

アキュフェーズ パワーアンプ P-1000は、1999年6月に110万円価格で発売されたパワーアンプです。
アキュフェーズ パワーアンプ P-1000は、先に発売されたモノフォニック・パワーアンプM-2000と、純A級ステレオ・パワーアンプA-50Vの技術を引き継いだモデルで、前述の二台からさらに進化した音質を堪能することができます。

 

これらに共通しているのはアンプ出力の低インピーダンス化と、スピーカーの定電圧駆動の徹底です。スピーカー・インピーダンスの影響を受けた帰還信号は満足できるようなはたらきができなくなるので、パワーアンプの出力インピーダンスは、限りなく低く抑えるのが理想です。アキュフェーズ パワーアンプ P-1000は、11パラレル・プッシュプルで素子を構成し、それらの素子をアルミダイキャスト製のヒートシンクに取り付けています。放熱処理の高いこのヒートシンクによって、きわめて低いインピーダンスが実現しています。その値はなんとわずか1000W/1Ωです。また、ハイパワー・トランジスターを出力素子に採用することによって、余裕度を増し、リニアな電流増加が可能になりました。このことが、アキュフェーズ パワーアンプ P-1000の定電圧駆動を可能にしています。

 

アキュフェーズ パワーアンプ P-1000が発売されたのと同年の1999年に規格化された次世代CD規格であるSACD(Super Audio CD)や、DVD-Audioの周波数特性、SN比などに対しても、完全対応しているのも魅力です。
圧倒的なパフォーマンスを可能にする電源トランスは、大型トロイダル・トランスです。このアンプに採用しているトロイダル・トランスは「スーパーリング型」と呼ばれるもので、鉄芯断面が円に限りなく近く、巻きつけるコイルの密着性がよいのが特長です。そのため、コイルのロスが少なく軽量化を期待できます。また、負荷時には唸りや振動が小さく抑えられることも実証されています。

 

P-1000はフロントパネルは大きく、メーターが読みやすいのも特徴です。電源以外のボタンは裏面にまとめられているので前面がすっきりしており、つや消しゴールドの外枠に、パネルがよく映えます。メーターは、パワーのピーク値を直読することができるアナログ式ですが、メーター動作と照明は気分に合わせてON/OFFを切り替えることができます。

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