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2016年4月13日
オーディオ入門 ~2000年以降に誕生したオーディオメーカー編~
オーディオメーカーというのは古くから続いているというイメージがあるものですが、2000年以降に設立された「若い」オーディオメーカーもあります。時代の流れとともにオーディオは進化を続けてきていますから、新しい時代に設立されたオーディオメーカーがあってもおかしくはないことですよね。いくつか紹介をしていきます。
Tivoli Audio
2000年にヘンリー・クロスとトム・デヴェストによって設立された、Tivoli Audio(チボリ・オーディオ)というメーカーがあります。アメリカのメーカーです。高品質で使いやすいデザイン性の高いオーディオ製品を発売してきたラジオ専門メーカーです。ヘンリー・クロスはオーディオ業界で活躍していた伝説的なエンジニアです。Tivoli Audioは良質なオーディオと機能性、リーズナブルで求めやすい価格帯で活躍しています。
darTZeel
2000年にスイスで設立されたハイエンドオーディオメーカーのdarTZeel(ダールジール)はスイスのジュネーブに位置しています。ハイエンドアンプを主体にするオーディオメーカーです。デザイナー兼オーナーはHervé Deletraz(エーベ・デレートラ)氏であり、16年の研究を続けることでハイエンドオーディオパワーアンプNHB-108 model oneを誕生させました。オーバーオール・ネガティブフィードバックを使用しない基本的な回路の作りになっています。同じ原理でプリアンプNHB-18 NSとプリメインアンプCTH-8550も誕生させました。2011年に非常にクオリティーの高いモノブロックパワーアンプのNHB-458を作り上げて世界中のオーディオメーカーに驚きを与えました。darTZeelの製品は「シンプル」「ピュア」「信頼性」をコンセプトとしています。
AET
2000年に設立されたハイエンドオーディオアクセサリーメーカーです。日本屈指のメーカで、高度な加工技術が特徴的で製品の加工精度は抜群に素晴らしいです。電源/SPケーブルGAIAやSCRやMWTを採用したケーブル類はS/ALABの発展系といえるものになっています。技術的に優れた良質なケーブルを製品化しています。切り売りのケーブルとしては高価な品物だけど、根強いファンがいるようでAETのケーブルを求めるオーディオ愛好家の方は多いようです。
フライングモール
2000年に設立された、元YAMAHAの技術者が創立したメーカーです。デジタルアンプの開発製造をしています。ピュアオーディオではデジタルアンプのDAD-M1を発表しています。DAD-M1と内容は同じだけれども形の違うDMD-100proも発表していて、見た目はとても小さなもので高級感があるようなものではないけれど、メリハリがしっかりした音を鳴らします。手頃な価格なので、コレクターの間でも人気があるようです。雑誌などでも時々とりあげられて紹介されています。フライングモールの製品は比較的小型で低価格なものとなっています。
紹介したものは全て2000年の設立だということに今気がつきました。時代の変わり目のような気もします。新世代に向けて、これからもまだ見たことのないオーディオが生まれていくことはとても楽しみなことですね。