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アキュフェーズ パワーアンプ P-800の特徴

アキュフェーズ パワーアンプ P-800は、1988年7月に発売されました。発売当時の価格は68万円でした。
「新時代のアンプ」として発売当時話題になったM-1000の技術をさらに高め、アキュフェーズ パワーアンプ P-800は開発されました。アキュフェーズ パワーアンプ P-800は、チャンネルあたり600W/4Ω、400W/8Ωの出力を実現しています。

 

7パラレル・プッシュプルのパワー・ユニットを2組ブリッジ構成にしたことによって、音質にこだわる大出力のアンプを作り出しています。これらの2組は、左右独立電源を実現しており、その結果、チャンネル間での余計な干渉が完全に排除されています。これにより、より微小な残響成分を記録できるデジタル・レコーディングの音源を、正確に、どんな小さな音も漏らさずに再現することが可能になっています。低域のフィルター・コンデンサーを大容量にしたことで、特に低音は臨場感のある極上の音で再現されます。

豊かな音楽を楽しむためには、音の強弱の再現が不可欠な要素です。ダイナミックな音と繊細なピアニッシモの響きを両方再現できるのがよいアンプといえますが、これは当時技術的な問題から、非常に困難なことでした。ですが、P-800は、小出力時のスイッチングひずみを発生させない厳密な出力段の設定とMOS FETの採用により、ひずみの非常に少ない音での再現を可能にしたのです。また、MOS FETがA級ドライブと同程度のはたらきをすることによって「A級カスコード・プッシュプル」を実現、どのような負荷であってもその安定が崩れない出力段の構成を成し遂げました。

また、アキュフェーズ パワーアンプ P-800には、「O-83」という放熱用のファンを別売りでとりつけることもできます。ですが、これは特に放熱効果が期待できない場所で使用する場合のみ、予防策として使用が推奨されているというだけのことで、通常の環境に関してはそのままの状態で使用が可能です。

アキュフェーズ パワーアンプ P-800は、好景気に沸いた豊かな時代を象徴するようなデザインも魅力です。アキュフェーズ社のトレードマークともいえるシャンパンゴールド色のパネル部分の両側は、天然パーシモンのサイドボードがとりつけられています。電源以外はサブパネルに収納されているので、ウッドの質感とシャンパンゴールドの柔らかな色合い、アナログ式大型メーターが一体となり、スマートで知的な雰囲気を醸し出しています。

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