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アキュフェーズ モノラルパワーアンプ M-100ペアの特徴

アキュフェーズ モノラルパワーアンプ M-100ペアは、1981年7月に50万円で販売されました。当時、別に販売されていたパーシモン・ウッド・パネルA-14を取りつけることも可能なモデルです。アンプ横のパネルエンドを取り外してウッド・パネルへつけ変えることで、よりシックな佇まいへと変更することができます。

このアンプの何よりの特徴は、「デジタル・ディスプレイによるピーク・パワー直読装置」を搭載していることです。このようなLEDディスプレイがパワー・アンプに装備されたのは当時世界初のことで、非常に画期的でした。アキュフェーズ モノラルパワーアンプ M-100ペアのために試行錯誤を重ねて開発されたデジタル・ディスプレイは、信号のピーク値を読みやすい倍率に変換して表示します。そして、表示範囲がオーバーすると、それを知らせる信号があらわれます。この装置により、音楽の最大カッティングレベルを知ることが可能になりました。電圧を電力に換算することで、0.5秒、3秒、30分ごとのピーク値を読むことができます。30分のピーク値を読むことで、レコード片面のピーク値を知ることができるので、より適切な音での鑑賞が実現します。
 

一方、アキュフェーズ モノラルパワーアンプ M-100ペアの回路は、アキュフェーズのトラディショナルともいえる「全増幅段プッシュプル」が採用されています。これにより、ひずみの少ない音を楽しむことが可能になっています。このように、革新と伝統が最適なかたちで組み合わされているのが大きな特徴です。
アキュフェーズ モノラルパワーアンプ M-100ペアは、馬力のあるモデルとしても名を馳せています。広帯域バイポーラ・トランジスターを計24個もの出力トランジスターで構成し、グレードの高い音質を再現することに成功しました。アキュフェーズ モノラルパワーアンプ M-100ペアは、家庭用でありながら大きな負荷をものともしません。入力信号に対しての出力信号の位相を反転させる位相切り替えスイッチ「フェーズ・スイッチ」が備えられているので、2台のM-100を使用してパワーアップさせることもできます。

 

また、通常のフォノ・ジャック入力端子の他に、業務用のキャノン・タイプ・コレクター端子も備えています。こうした馬力や革新的な技術は爆発するような大音量のためではありません。すべては上質な音のために追求された技術です。レコードに凝縮されている音が、広く深い上質な音へとほどけていきます。

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