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TANNOY スピーカー Rectangular G.R.F. の特徴

TANNOYは非常に歴史のあるスピーカーブランドですが、その名が大きく知れ渡ったのが1960年代になります。この時期に、今のTANNOYのテクノロジーがある程度出揃っていて、正しく充実期に入った印象を受けます。そんな時期に製造されたスピーカーとして、Rectangular G.R.F.があります。

 

どこかインテリアアイテムのような出で立ちで、まるでスピーカーのようには見えなのですが、そこはTANNOYですので上質なサウンドを奏でるスピーカーに仕上がっているのです。では、Rectangular G.R.F.とは具体的にどのような特徴を持ったスピーカーなのでしょうか?今回は、Rectangular G.R.F.の特徴や歴史について触れていきます。

 

■TANNOY Rectangular G.R.F.の歴史

Rectangular G.R.F.が誕生したのは1968年のことです。先に紹介したとおり、ある程度TANNOYのテクノロジーの基礎が固まっていた時期に販売されていることもあり、スペックを見ると決して色あせないものがあります。TANNOYのカリスマであるガイ・R・ファウンテンの名が刻まれているだけに、その本気度は見て取れますね。

 

オールドファンから言わせれば、今でもTANNOYと言えばRectangular G.R.F.と考える人が多いのです。よって、オーバーホールを繰り返しながら今でも使用し続けている愛好者が多いスピーカーというのも特徴として挙げられます。販売当初の価格は296,000円であり、そんなに高いものではありませんでした。

■TANNOY Rectangular G.R.F.の特徴

Rectangular G.R.F.は、バックロードホーン方式を採用したフロア型 2ウェイ・1スピーカーです。TANNOYと言えばバスレフ方式が特徴的ですが、Rectangular G.R.F.ではバックロードホーン方式を採用している当たりに、オールドスピーカーと言った印象を受けます。幅697×高さ1080×奥行496mmというサイズ感になります。角型のエンクロージャーを採用していて無骨な印象を受けますが、インテリアアイテムとして最適なサイズ感ということもあって、多くのご家庭で導入されていました。

 

 

このRectangular G.R.F.のサウンド面での特徴としては、重低音の高い再現性にあります。ユニットには15インチ同軸2ウェイユニットがマウントされています。また、CW型バックロードホーンシステムが、この素晴らしいサウンドを奏でるのに寄与しているのです。実は、Rectangular G.R.F.はドライバーユニットを除き全ての設計をこのRectangular G.R.F.のために行っているのです。よって、汎用スピーカーとは違う緻密なサウンドの再現できているのです。

驟雨は数特性も30Hz~20kHzと幅広いものがあります。とにかく、ガイ・R・ファウンテンの名を汚すことなく、最高のスピーカーをつくりあげようと言う意気込みが見て取れますね。このように、Rectangular G.R.F.は地味ながらもTANNOYイズムを感じさせるスピーカーなのです。

 

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