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2016年4月9日
TANNOY スピーカー Canterbury15 の特徴
スピーカーブランドとして名高いTANNOYの中でも、Canterburyというモデルは特に人気の高いモデルになります。
Canterburyはニュージーランドの都市から命名されたモデルとなり、ハイレベルなサウンドをものの見事に再現してしまう点において、高い評価を得ています。その中でも、Canterbury15が人気のモデルとして有名です。では、Canterbury15のどこに注目が集まっていて、その特徴はどこにあるのでしょうか?
今回は、TANNOY Canterbury15の歴史や特徴について解説していきます。
■TANNOY Canterbury15の歴史
Canterbury15は、1989年に生産開始したモデルになります。完全受注生産を採用していて、真のスピーカーファンのみがこの上質なスピーカーを手に入れることができたわけです。
TANNOYが力を入れているプレステージシリーズの一つとしても有名であり、今までの常識にとらわれないテクノロジーも余すところ無く採用されているのが特徴です。価格は当初850,000円でしたが、1991年には840,000円にプライスダウンされています。これだけのスピーカーがこの価格でゲットできるというのは、驚くばかりです!
■ TANNOY Canterbury15の特徴
Canterbury15は、フロア型の特殊バスレフ方式 2ウェイ・1スピーカーの構成となっています。サイズは幅705×高さ1,100×奥行480mmとなっていて、重量は68kgとミドルサイズに位置するスピーカーです。
若干暗めのトーンの色合いが大人の雰囲気を醸し出していますね。ハイパワーでスピーカーを鳴らす際に気になる共振を防止するため、前面サランネットボードは固定式を採用しており、更に専用キーが付属しているのが特徴です。
また、TANNOYオリジナルのワックスが付属しており、いつまでも美しい外見を保つことができます。気になるサウンドですが、38cm同軸型2ウェイユニットによるド迫力のサウンドが印象的です。
この構成は、もはや説明不要でTANNOYの歴史を彩ってきたユニットとして有名ですよね。ウーファー部には独自のガードアコースティック・コーンを採用しているのが特徴です。これにより、強度という観点で見ると非常に耐久性が高いですし、サウンド面で見ても共振の予防にも寄与しています。
単にコーン紙が良いだけでなく、TANNOY独自の薬品処理を施しているので、それを実現できるのです。Canterbury15の特徴的な点として、ダイアフラムの反対側に空洞を設けています。これにより、サウンドのバランスを最適化させる効果があります。
音の特性をしっかりと捉えて、それをデザインにフィードバックしているのはすごいですね!このように、Canterbury15はハイレベルかつデザイン的にも秀逸なスピーカーとなっています。