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マークレビンソン コントロールアンプ No.38SL の特徴

マークレビンソンのコントロールアンプ No.38SLは1994年に発売された、マークレビンソンNo.38Lの内部の主要なパーツを一新して、音質的に大幅なグレードアップを図った特別バージョンのコントロールアンプです。

 

このマークレビンソンのコントロールアンプ No.38SLは、No.38Lと基本構成では同じですが、38Lで使用されていた高品質な部品の中でも、さらに徹底的に選び抜かれた部品だけが使用されており、厳選された処理速度のハイスピード素子の特性が、四層基板により最大限に発揮されていて、上位機にふさわしい音質を実現しています。

 

音楽信号とアースラインから独立した±電源ラインを設けている4層基板を採用していて、電源ラインを最短にすることで電源のインピーダンスを低減し、回路への過渡特性の向上を実現しています。当時はこのマークレビンソンのコントロールアンプ No.38SLの「Sバージョン」の技術が、バージョンアップという手法によって一般仕様のユーザーへも恩恵を与え、パワーアンプを始めとした他のMLプロダクツにも採用されて行きました。

 

No.38SLは衛星通信などの分野で使われている、高絶縁特性をもつ「新素材シアン化エステルプリント基板」を、オーディオ製品では世界で始めて採用した画期的なマークレビンソンのコントロールアンプです。音質の細かさ&よく伸びる高域、密度感があるクオリティが高い音が特徴的です。

 

デジタルボリュームは速度感応型であり、ゆっくり回せば0.1dBと細かく動き、速く回せばdBが大きく動くという、大変便利で使いやすいのが特徴です。アナログ回路は全段をバランスアンプ構成にして、アンバランス入力のときには、コンバーターによってバランス変換した後で、メイン増幅回路に入力という、徹底した方法が採用されています。

 

バランスアンプは、2個必要になるレベルコントロール特性を揃えるのはかなり難しいですが、マルチビットDAC内部の精密な抵抗群をレベルコントロールのエレメントにそのまま使用し、誤差をppmレベルに抑えることに成功しています。マークレビンソンのコントロールアンプ No.38SLの、頑丈でしっかりとしたホールド感があるリモートコントローラーも見事な一品です。

 

 

スペック
・ 入力:バランス(2)、アンバランス(4)
・ 出力:バランス(1)、アンバランス(1)、テープ(2)、デジタルコミュニケーション端子
・ 電源:AC100V 50/60Hz

サイズ
W(幅) : 400.00mm  H(高さ) : 98.00mm  D(奥行) : 364.00mm
重量(kg):16.0kg

 

 

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