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アキュフェーズ コントロールアンプ C-290Vの特徴

アキュフェーズ コントロールアンプ C-290Vは、1998年12月に定価98万円で販売されました。1993年11月に88万円で発売されたC-290の後継にして至高であるアナログ・プリアンプです。

至高であるアキュフェーズ コントロールアンプ C-290Vは、「カレント・フィードバック増幅回路」を搭載、アナログ・プリアンプの集大成的モデルとして発表されました。
アキュフェーズ コントロールアンプ C-290Vの特徴である「カレント・フィードバック増幅回路」では、インピーダンスを下げた電流をトランス・インピーダンス増幅器で変換し、インピーダンスが非常に低い出力信号を作り出します。この出力信号は位相回転がほとんど発生せず、自然なエネルギー応答を得ることが可能になりました。さらに、バランス伝送は「ブリッジ・フィードバック方式」を採用、どこまでも高音質を追求しました。「ブリッジ・フィードバック方式」は、位相が反転した正負対称信号を相互に送るため、雑音成分を取り除く能力が高いとされています。「カレント・フィードバック増幅回路」と「ブリッジ・フィードバック方式」を取り入れたことにより雑音が限りなくゼロまで取り除かれ、高音質での再生を実現しています。
一般的に、プリント基板は誘電率が低く、誘電正接が小さいほど性能がよいとされています。そのため、アキュフェーズ コントロールアンプ C-290Vは、基盤にテフロン基材を採用しています。テフロン基材の銅箔面に金プレートを施すことで、もともとの性能に加えてさらに伝送損失を少なくし、伝播速度を速めることに成功しました。クリアな音にどこまでもこだわりぬいた逸品です。
また、アキュフェーズ コントロールアンプ C-290Vは、電源トランスとフィルター・コンデンサーの左右独立を実現、モノフォニック構造にも徹底的にこだわっています。電源トランスは、溶解金属を超急冷することで生み出される合金薄帯であるアモルファス・コアを採用しています。アモルファス・コアは結晶構造をもたない非結晶金属であり、他の結晶金属と比較すると優れていることが証明されています。
リアパネル側には、別売りの専用フォノイコライザー・ユニットAD-290Vを取りつけることも可能、これにより、アナログ・レコードも高音質再生で楽しむことができます。
再生されるどこまでもクリアな音質は、自室で音楽を楽しむ喜びを一層高めてくれます。

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