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TANNOY スピーカー Buckingham Monitor の特徴

TANNOYのスピーカーといえば、サウンド特性だけでなく見た目も非常に秀逸なのが特徴として挙げられますよね。ただ、その中で実は見た目はある程度捨ててサウンド特性のみを追求したモデルが有るのをご存じでしょうか?その名は、Buckingham Monitorというモデルです。見た目は無骨な印象があるのですが、実はよく見ると愛着が湧くのは不思議な感じですね。そんなBuckingham Monitorとは、どんな特徴を持ったスピーカーなのでしょうか?

今回は、Buckingham Monitorの歴史や特徴について解説します。

 

■TANNOY Buckingham Monitorの歴史

Buckingham Monitorがこの世に誕生したのは1980年台前半のことです。単純にスタジオユースを目的として開発されていることもあますが、意外とコンパクトに設計されているのが特徴です。機能的になかなかご家庭で使用すると考えている人は少ないのですが、価格的には一台615,000円と決して高くはありませんでした。途中で695,000円に値上げされていますが、それでもお手頃価格といえます。これもあって、多くのスタジオでBuckingham Monitorが導入されました。

 

■TANNOY Buckingham Monitorの特徴

Buckingham Monitorは、バスレフ方式を採用したフロア型 3ウェイ・3スピーカーとなります。サイズはネット分を含めて 幅1,030×高さ722×奥行436mmで、重量80kgとなっています。この機構のスピーカーにしては、非常にコンパクトである印象を受けますね。先に紹介したとおり、見た目は二の次となったデザインとなっています。ただ、TANNOYらしい綺麗な木目調の素材を使用し、ウォルナット仕上げで美しさを感じさせてくれます。

 

スピーカー構成についてもう少し詳しく解説すると、低域用には31cmコーン型ウーファーである3126を2つマウントし、350Hz以上の中高域は25cm同軸型2ウェイユニットである2548を採用しています。このユニット構成により、上質なサウンドを自然と再現することに成功しているのです。ただ3126と2548をマウントしているだけでなく、中高音用容量として30L、低音用容量として200Lを確保し、各々を隔離しています。

 

これは、低音の反射により中高音帯域が乱れることを防止しているのです!普通の人ならそんなことなんて想像もしていないものですが、TANNOYはそこまでしっかりと考えて設計しているのが特徴的ですね。Buckingham Monitorは全体として、補強材が至る所に使用されています。これにより、剛性を増して安定したパフォーマンスをキープすることに成功しています。大音量を鳴らしても、振動や共振が発生しにくい工夫がされているのです。

 

2チャンネルマルチアンプ駆動用端子も採用されていることにより、拡張性が高い点についても、スピーカーファンから高く評価されています。

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