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QUADの歴史

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ピーター・ジェームス・ウォーカーが、イギリスに本社を置くQUAD社の前身であるAcoustical社を1936年に高級オーディオ・アンプメーカーとして設立しました。
ピーター・ジェームス・ウォーカーが、Acoustical社を設立したのは彼がまだ19歳の時だったと言われています。
設立当初は、業務用の設備生産を中心に事業展開していましたが、家庭用のオーディオ・アンプを創りたいと言うピーター・ジェームス・ウォーカーの想いから、1949年に家庭用ハイファイ機器メーカーへと転身することになりました。
Acoustical社からQUAD社へ社名変更したのもこの頃で、QUADと言う社名も『Quality Unit Amplifier Domestic~家庭で素晴らしい音楽を最高の音で楽しんで欲しい~』と言う願いが込められた話はオーディオファンの間でも有名な逸話です。
QUAD社は会社設立当初からアンプの開発には力を入れていましたが、QUAD社のアンプが脚光を浴びたのはオリジナル・アンプ・QUAD Ⅰをベースに開発されたQUAD Ⅱで、1953年に生産が開始されましたが、瞬く間に世界中のオーディオファンから注目を浴びることになりました。QUAD Ⅱはその後、約18年間もの長い間QUAD社の主力商品としてイギリス国内のみならず全世界で愛用されるヒット商品となりました。
オーディオファンの間でのQUAD社に対するイメージはアンプメーカーと思われがちですが、実はオーディオスピーカーの技術力も相当な物でした。それは1955年に発売されたQUADスピーカー・ESLが歴史的ヒットをする事で証明済みです。
QUAD社のスピーカー開発は会社設立当初から進められていまして、世界で初めてコンデンサー型スピーカーの大量生産が行われたのがQUADスピーカー・ESLだったのです。
ELSシリーズのスピーカーは、実に20年以上も販売された怪物製品となったのです。
このようにQUAD社は商品開発から発売まで非常に長い時間を擁し、次のモデル商品が販売されるまでにもかなりの年数を掛けています。
QUAD社は、納得のいく開発が出来なければ新しいモデルを販売しない完璧主義の技術集団です。
日本では生産から約7年ほどで部品供給すら無くなってしまいますが、50年以上も前の商品でもQUAD社では部品の供給があります。
オーディオマニアがQUAD社を愛して止まない理由が良くわかります。日本のオーディオメーカーもここまで拘った製品創りをしていればもっと変っていたかもしれません。

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