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GENELECの歴史

数あるオーディオメーカーの中でもオーディオ・モニタリング・システムの設計生産においてはGENELECはその先端をいく企業であるといえるでしょう。

 

GENELECが手掛けるモニタリング・システムは、あくまでスピーカー・システムとパワー・アンプ・システムを結合させて、システム化させたものの事を言います。GENELECは今から37年前の1978年にフィンランドのスオミ州で設立され、以降はオーディオ・モニタリング・システムの製造を行っていますが、その技術力の高さはフィンランド政府からも好評を博する程であり、GENELECのモニタリング・システムはフィンランド国営放送局でも主力機器として運用されているほどです。
GENELECのモニタリング・システムの特徴として、音響スピーカーを動かすために必要になるパワー・アンプを使って、スピーカーを個数分搭載したマルチ・アンプ・ドライブ方式である事が挙げられます。例えば、3ウェイ式のスピーカー・システムを作る場合には、ウーファーユニット、スコーカーユニット、トゥイーターユニットと呼ばれる各構成用のスピーカー・ユニット用に回路設計を行います。この設計の長所は、周波数帯に割り振られている各帯域のオーディオ信号を同一のアンプではなく、独立したアンプで動かす作りになっているため、位相歪みを軽減させたり、それぞれのチャンネルに特化したものに出来るという部分です。
また、GENELECの開発するモニタリング・システムの中にはデジタル信号をモニタリング可能な製品も存在します。AES/EBUへ直接的に入力する事によって、モニタリングを可能にし、デジタル出力のDAWなどに直接モニタリングすることが出来るようになっています。また、8チャンネルタイプとなっている A/Dコンバーターの機種とデジタル入力が可能なモニタリング・システムを組み合わせる場合には、デジタル信号転送用のケーブルをわずか数本使うだけで簡単に接続出来てしまうシステムも存在します。
それに加えて、スピーカー・ユニットを保護するため、モニタリングの最中に大きすぎる信号が出てしまった場合には、アンプの出力用の回路を強制的にシャットアウトする保護システムも標準装備されているなど、サポートシステムも充実しています。オーディオの中でも音声モニタリングは臨場感ある音を再現するために必要な技術ですが、GENELECが信頼されている秘密はこういった技術を高品質で提供し続けているという点にあるでしょう。

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