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ELACの歴史

ELACはドイツ北部のホルスタイン州の州都キールにある、現在では世界でも指折りのスピーカーメーカーとして知られている会社です。ELACが会社として立ち上げられてのは1926年のことです。しかし創業当初は水中で使用するソナーなどを手掛ける会社で,オーディオ機器とは全く縁のない会社でした。
しかし1945年ごろからレコード機器の製造を開始し、これがオーディオ業界に参入する足掛かりとなりました。創業から手掛けていたソナーなど、精密機械を扱うことに長けており、ELAC社の技術力はオーディオ機器にも応用が効いたようです。当時生産していたレコード機器で「ミラーコード」という名前で知られるモデルがありました。これがELAC社のヒット商品となり、音響業界での躍進のきっかけとなったのです。
ところがCDの登場、普及とともにレコード業界に陰りが見え始めます。そこでELAC社はレコード機器メーカーからスピーカーメーカーへと業務形態を大転換させたのです。1980年代に入ると、ELAC社はスピーカー開発に着手し始めます。とりわけ現在でもELACの代名詞ともなっている個性的なツイーター、JETドライバを使用したツイーターやアルミハイブリットコーンの開発に成功し、世に送り出し始めます。
1997年JETツイーター搭載のCL310JETが上陸しました。当時「マイクロスピーカー」と呼ばれた小さなスピーカーでしたが、当時多くのオーディオファンがこのスピーカーが一体どんな音を響かせるのかと高鳴らせたことでしょう。実際、小さなボディーからは想像もつかない迫力と、高音域の伸びの素晴らしさや、ストレスのないレスポンスの良さなどファンの期待を裏切らない最高に耳触りの良い音を届けてくれました。
それから15年後、ファン待望のアクティブスピーカーが発売されます。JETツイーター、アルミ/パルプハイブリッド・ウーファーを搭載したAM180の名で知られるそのスピーカーは最高の音を最高の状態で届けるために内蔵のアンプをも自社で開発したELACがこだわり抜いて世に送り出いたスピーカーとなりました。
アルミとパルプ、二種類の素材でできたハイブリッドコーンはアルミ素材の音の立ち上がりの速さと、パルプ素材によってアルミの金属感を打ち消し、ナチュラルな音を届けられる、音楽のプロの方々も注目する仕上がりとなっているのです。
100万越えも珍しくない高級オーディオがあふれる中で割と低価格で手に入れることのできる、まさに「万能」なスピーカーを作り出しているメーカーと言えるでしょう。

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