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マークレビンソン パワーアンプ ML-3 の特徴

マークレビンソン パワーアンプ ML-3は、1977~1981年代に発売されたパワーアンプです。すべての種類のスピーカーで駆動可能となる大出力を確保しつつも、音のクオリティをどこまで向上できるかという挑戦への解答のために開発されたステレオパワーアンプです。
このパワーアンプ ML-3は、発売当時の価格は248万円(カタログ参考価格)と、当時の値段でも相当に高価な物であっただけに、マークレビンソン初期の製品では別格という一品です。電源部に片チャンネル当り1.2kVAという大型トロイダルトランス&大容量のキャパシターを搭載しており、ピークで片チャンネル当り30Aの大電流で45Vほどのパルスを送り出すことができる能力を持っています。

 

ML-3の内部は、完全モノラルコンストラクションで、使用しているパーツ類も高精度な品を厳選しているのがポイントです。なかでも、内部配線に極太の純銅製で作られたケーブルを使用しているのが特徴です。ダンピングファクターは後面の切替スイッチでNOM・LOW・HIGHの3段階に切替えることができて、スピーカーに対しての適応性がさらに高められています。

 

マークレビンソンのパワーアンプといえば、やはり見た目が一番です。ML-3はマークレビンソン初期のパワーアンプということもあり、見るからにゴツく、いかにも力強さを感じさせる外観となっています。同年代のスピーカーと合わせて聴けば、文句ない低域とダイナミックさを充分に聴かせてくれます。アナログorCDでも、迷いがない力強さでぐいぐいと引っ張ってくれます。

 

重量級の初期モデルであるマークレビンソンのパワーアンプ ML-3は出てくる音もパワーがあり38cmのウーファー、低音圧レベルのスピーカーなども力強くドライブさせるスペックを持っています。小さい音量でも引き締まった響きがありますが、音量が大きくなったときでも低域が締まっている感は持続性を発揮している傾向です。

 

ML-3は中域の音に的を絞っている印象ですが、低域の速さもあり、音の間を埋める音感で、マークレビンソンのサウンドの方向性をとてもよく示したパワーアンプだといえます。

 

 

スペック
・定格出力:200W+200W(8Ω、両ch駆動、連続正弦波、20Hz~20kHz、THD 0.2%以下)
・最大出力電圧 45V(チャンネル当り)
・最大出力電流 30A(チャンネル当り)

サイズ
W(幅) : 483.00mm  H(高さ) : 266.00mm  D(奥行) : 620.00mm
重量(kg):45.0kg

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