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アキュフェーズ パワーアンプ P-102の特徴

アキュフェーズ パワーアンプ P-102は、1987年1月に価格23万5千円で発売されたモデルです。
アキュフェーズ パワーアンプ P-102の回路構成は、全段プッシュプル・パワーアンプ2台をブリッジ接続したものです。これによって完全バランス型のパワーアンプとなり、空間雑音を大幅に減らすことに成功しています。アンバランス型の回路が構造上、外部雑音などを呼び込んでしまうのと反対に、バランス型は原理的に外部雑音がはじかれる構成をしています。この構造により、アンプ内で発生してしまうひずみを極限まで取り除き、純粋な信号成分だけを取り出すことに成功しています。

アキュフェーズ パワーアンプ P-102は、徹底的にひずみの除去にこだわっています。出力段と入力段の両方でA級ドライブ方式を採用し、スイッチングひずみゼロを実現しました。音楽の繊細な表現をあますことなく再現することが可能です。また、「カスコードPP差動入力段」により、広い周波数帯域に渡って安定した動作を実現、小出力時のクオリティも非常に高いものになっています。
アキュフェーズ パワーアンプ P-102は、左右の電源が独立しているツイン・モノ構造です。この構造によって左右の干渉は皆無となり、A級動作とツイン・モノ構造が実現したことにより、このアンプの究極ともいえる性能が実現しています。
アキュフェーズの製品デザインは、伝統的にゴールド調スクラッチヘアラインと呼ばれるパネル仕上げですが、アキュフェーズ パワーアンプ P-102もこの伝統を踏襲しています。つや消しの質感が上品なアンプの両面には天然パーシモンのサイドボードが取りつけられ、一段と高級感を醸し出しています。パーシモンはクロガキとも呼ばれ、和家具や万年筆などにも使用される高級な木材です。硬い木で磨耗に大変強く、木目が美しいことから内装材の床柱としても人気があり、その場合、紫檀や黒檀よりも上物とされています。

 

パネル面は、電源以外のボタンがすべてサブパネルに収納されており、すっきりとした印象です。P-102の出力計は、デシベルと出力ワット数によりピーク値を示す指針式メーターですが、このアナログ式メーターの作動と照明を切るスイッチも内臓されています。メーターを気にせず、ただ純粋に豊かなリスニング・タイムを過ごしたい、そんな望みを叶える細かな配慮も嬉しいところです。

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