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アキュフェーズ パワーアンプ A-50の特徴

アキュフェーズ パワーアンプ A-50は、1993年5月に定価88万円で発売されました。
アンプ外部からの影響をほとんど受けず、安定性が非常に高いとされる純A級動作がアキュフェーズ パワーアンプ A-50最大の魅力です。純A級ステレオ・パワーアンプは、出力段の発熱が高く、実用にはあまり向いていないとされるのが業界の常識でしたが、アキュフェーズ パワーアンプ A-50は、その弱点を克服しています。左右のチャンネルに大きなヒートシンクを使用することによって放熱効果を高めることに成功しました。これにより、熱が内部にこもってしまうことで引き起こされるトラブルを未然に防ぐ構成を実現しています。
パワーMOS FETと10パラレル・プッシュプルのパワーユニットを採用していることも、安定性を得るために一役かっています。パラレル接続によって、MOS FETが持っている小電力領域を余すことなく使用することが可能になっています。このことから、純A級動作がもたらす大電流もおよそ10分の1にまでカットされ、同時に回路の安全性も高められています。ドライブ段にもパワーMOS FETを採用しているので、負帰還が軽くなり、極上の響きを体感することが可能です。

また、アキュフェーズ パワーアンプ A-50は他の機器との接続にも適しています。通常のRCAピンジャック入力以外に、XLRタイプ・コネクター、通称キャノン・コネクターと呼ばれるバランス入力が装備されているので、さまざまな機器との接続が可能です。さらに、極太のスピーカー・ケーブルにも対応可能な超大型スピーカー端子も備えられています。使う場所や機材を選びません。端子の素材は、真鍮無垢材を削り出して金プレート化したものです。金プレート化することで、極限まで雑音を減らし、よりよい音質を生み出します。この端子のツマミには、バナナタイプのプラグを挿入することができます。バナナプラグを必要とするような混み入った配線をする時でも安心して使用できるのは、嬉しいポイントです。
このように、アキュフェーズ パワーアンプ A-50はタフなパワーを誇りながらも、パワーのみで押し切るのではなく、音の真価を極限まで引き出す繊細な機能を有しています。これはアキュフェーズ社製のアンプすべてに一貫して見受けられる特徴でもあります。アンプへの飽くなきこだわりが、上質な再生を可能にしているのです。

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